墨娯游帖
書ノ作品

はじまり くどうなおこ詩〈珠玉のことたま〉

畠があり川があり

また畠があり森などもあって

ついには地平線がある

背中をのばして地平をみつめ

地平の奥の雲を見つめ

雲の向こうの青さを見つめ

青さのなかの見えない星を見つめ・・・・

おお 目が痛くなるのだが

何もないあそこから

何かがはじまっているようだ

光が駆けぬけた!

風が追いぬいた!

・・・・・・・・

空はいま

いまのいま 突きぬけた!

忘れたいことがあり

忘れたくないことがあり

判りたいことがあり

判りたくないことがあり・・・・

でも しかし・・・・

だが しかし・・・・

そんなことどもは まるで

どうでもいいようなふうに

ごうごうと 地球はまわりつづけ・・

あらゆる生き物の鼓動をのせて

ごうごうと地球はまわりつづけ・・

目まいしたわたしの前に

相変わらず畠があり川がある

光が また駆けぬけた!

風が また追い抜いた!

・・・・・・・・

空はいま

いまのいま 突きぬけた!

何もないあそこから

確かに何かが始まっているようだ

はじまり くどうなおこ詩

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