墨娯游帖
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役者に、無駄な経験なし-梅沢富美男気まぐれ格言ノ書-

梅沢富美男チャンネル 気まぐれ格言書

其の25 役者に、無駄な経験なし

入団したての新米が真っ先に覚えなければならないのが、
着物のたたみ方だ。今の子どもたちで日常的に和服を着ていたという子は
まずいないから、これはなかなか大変な仕事だが、彼らは一見地味な
この作業を通じて演劇というシステムを学ぶことができる。
不思議なもので、照明係をやると、ずっと舞台を見ているために
芝居が自然に頭に入ってくるし、大道具をやれば、
「なぐり(トンカチ)」を使うことによって、芝居に対する
気構えがたたき込まれてくる。
なんであっても、役者にとって無駄なことは何もない。

梅沢富美男チャンネル〈気まぐれ格言〉其の25より引用させて戴きました。

わたしたちは日々生きていくなかで、様々な経験を重ねていきます。

うれしいことや楽しいことだけでなく、かなしいことや納得のいかないことも時に経験します。

うれしいこと、楽しいことの経験も人には必要ですが、おそらく人をより成長させるのは、

かなしかったり、苦しかったりといった、一見ネガティブな経験なのかもしれません。

人に、無駄な経験なし

そんなことを感じる、今日この頃です。

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