書と書道と習字と

書と書道と習字と
書にまつわる言い回し、大衆的には書道と言ったり、習字と言ったり。
書の世界って、その指導を専門的に受けたことでもないと、
書道も習字も同じことだと思われていることが多いのが現実。
書道に関わっている者同士でも、微妙な解釈の違いはあるかもしれませんが、
教育としての書と、芸術としての書、
双方に関わってきた者としての見解を綴ってみます。
日本で教育を受けた人は、最低でも小学校での書写の時間に
毛筆を使って文字を書いたことがあるはずです。
これは「書き写す」ことによって文字を習う、「習字」です。
書道という言葉を用いた場合は、「教育書道」となります。
「書」とは、書くという行為により、文字の造形美を表すこと。
「書道」とは、文字の造形美を追求することにより、
古典などから文字の歴史を学びながら、
修練を重ねていく中で精神性を高めていく書の道と考えています。
「教育書道」という表現だと、まだ幼い子どもたちにとっては、
ちょっぴり大げさにも受け止められそうですが、
筆遣いや墨の使い方を学ぶには、
それなりの集中力や躾の部分を育みますので、
「教育書道」でも妥当ではないでしょうか。
この教育書道→習字に対して、
芸術性を追求する書の道が「芸術書道」となります。
書の世界に身を置く者としての個人的見解としては、
「書道」というと、文字の造形美に芸術性を求めたもの、
という主旨のもとに日々、書と接しています。
文字の造形美を求めた作を「書」といい、
その作品創りを追求する道程が「書道」、でしょうか。
「書」と「書道」の言い回しの使い方については、
それほど重きをおくほどでもないと思っていますが、
「習字」の先に「書の道」がありますので、混同しないほうが望ましいです。
また、お子さんたちにとっての「習字」は、
大人が学ぶ場合としては、「実用書道」と表現するのが一般的です。
日常の筆を使う場で、整った文字を書けるように筆法を学ぶもの。
それに対し、単に「書道」といった場合には、
文字の歴史や書体の知識を持った上での芸術です。
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